原因不明の腰痛……それって冷えのせい?
ほとんどの日本の女性が腰痛を自覚
働く女性であれば、誰もが何かしらの体の不調を抱えているもの。
中でも腰痛は、比較的多くの方が、長い期間にわたって付き合っている症状なのではないでしょうか。
平成25年に厚生労働省が行った国民生活基礎調査の「世帯員の健康状況」によると、
女性でもっとも多い自覚症状の1位は「肩こり」、2位が「腰痛」、3位が「手足の関節が痛む」となっています。
平成22年に行われたデータと比べると、1位の「肩こり」は少しですが人数が減っているものの、
2位の「腰痛」は人数が増え1位に届きそうな勢いです。(ちなみに男性は1位が「腰痛」、2位が「肩こり」)。
もはや国民病ともいえる「腰痛」ですが、その原因とは一体何なのでしょう?
まずは腰痛が起こる原因について簡単に説明します。
腰痛の8割以上は原因不明
万人が経験するといわれる「腰痛」ですが、厚生労働省が発表した「腰痛対策」の資料によると、
そもそもこの名称は病気の名前ではなく、主に腰の部分に関わる痛みや張りなど不快な症状の総称とされています。
そして実にその85%は原因が特定しきれない「非特異的腰痛不明」なのです。
腰痛は、原因が特定できる「特異的腰痛」と、はっきり原因が特定できない「非特異的腰痛」の2種類に大きく分けられます。
「特異的腰痛」は医師の診断、およびX線やMRIなど画像検査で腰痛の原因が特定できるものをいいます。
具体的には椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症、圧迫骨折、
加齢にともなって骨密度が減少する骨粗しょう症などの症状のことで、
医療機関を受診する患者さんの約15%ほどだといわれています。
一方、多くの人が抱える「非特異的腰痛」は、医療機関を受診しても、
厳密にどの部分のケガや病気によるものか特定できない症状のこと。
いってみれば、ほとんどの方の腰痛は、ハッキリした原因がわからないタイプというわけです。
日常の中に潜む腰痛の要因
とはいえ、まったく何もわかっていない訳ではありません。
職場における腰痛に影響を与える主な要因には、以下のような8つが考えられます。
・腰部に強い負荷がかかる作業
・長時間の静的作業姿勢
・おじぎ姿勢などの前屈、ひねり、後屈ねん転
・急激または、不用意な動作
・精神的なストレス
・振動、寒冷な環境・気候
・床面の状態
・年齢、性別、体格、筋力
いかがですか? 上記のような要因から腰痛を発症された方もいることでしょう。
こうしたさまざまな要因が複雑に絡み合うことで、腰の痛みが起こるとされています。
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